きれいに すきおった ほんとうの食べ物。

『食べたもので身体は造られる。』
という言葉は良く耳にすると思います。
何が良い食べ物で悪い食べ物なのかしら??
食べ物について良〜く考えてみました。
細かくは良い悪いは、その人の体質によって
好ましい好ましくないはあるかと思います。

私の大好きな宮沢賢治の
注文の多い料理店という物語があります。

宮沢賢治の考える食べ物とは?
ということが美しい文章で書かれていて

この序文を読んだ時に、わたしもそう思う!!って
とても感銘をうけた美しい文章なので
是非たくさんの人に読んでもらいたいなと思います♪♪

注文の多い料理店 序章

わたしたちは、氷砂糖をほしいくらいもたないでも
きれいにすきとおった風を食べ
桃いろのうつくしい朝の日光をのむことができます。

またわたくしは、はたけや森の中で
ひどいぼろぼろのきものが
いちばんすばらしい
びろうどや羅紗(らしゃ)や
宝石いりのきものに
かわっているのをたびたび見ました。
わたくしは、そういうきれなたべものや
きものがすきです。

これらのわたくしのおはなしは
みんな林や野はらやら鉄道線路やらで
虹や月あかりからもらってきたのです。

ほんとうに、かしわばやしの青い夕方を
ひとりで通りかかったり
十一月の山の風のなかに
ふるえながら立ったりしますと
もうどうしてもこんな気がしてしかたないのです。

ほんとうにもう、どうしてもこんなことがあるようで
しかたないということを
わたくしはそのとおり書いたまでです。

ですから、これらのなかには
あなたのためになるところもあるでしょうし
ただそれっきりのところもあるでしょうが
わたくしには、そのみわけがよくつきません。
なんのことだか、わけのわからないところもあるでしょうが
そんなところは、わたくしにもまた、わけがわからないのです。

けれども、わたくしは、これらのちいさな
ものがたりの幾(いく)きれかが
おしまい、あなたのすきとおったほんとうの
たべものになることを、どんなにねがうかわかりません。

大正十二年 十二月二十日 宮沢 賢治

物理的に食べられるものだけでなく
その時の情景や、聞いた言葉やかけてもらた言葉
風や太陽の光も私たちの生命力そのものになる
大切な食べ物じゃないのかしらと思います。

私たちは何を食べているのでしょうか?

スタッフ 渡辺 (^ 0 ^)//